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私の参考書『理科系の作文技術』

September 15, 2014

私にとっての参考書、教科書と言って良い本があります。『理科系の作文技術』です。

もう30年以上前に出版された本ですが、この本に書かれている内容は今もクライアントへの企画提案書やWeb文章を書く時にとても役立ちます。

私はWebサイトやブログ、SNSへの投稿などのWeb文章はお客様への企画提案書、プレゼン資料だと考えていて、そのプレゼン資料を作成するのに、国語力と数学力と美術力が必要だと思っています。

「なんだよ、数学力って」と思われるかもしれませんが、数学というのは論理的な思考を養うのに必要な学問です。

Web文章はプレゼン資料ですから、お客様(読み手)へ説得力のある文章を書かなくてはなりません。では説得力のある文章というのはどういうものかというと、論理的に書かれたものです。論理的な思考で文章を書くために、数学力が必要ということです。

この本の題名にあるのは「数学」ではなく「理科」ですが、「理科系」とあるのはこの本は理系の方への論文の書き方指南書だからです(仕事用の手紙の書き方や説明書の書き方もあります)。論文ですから、いかに説得力のある文章を書くかが重要です。この説得力のある論文を書くための手法が、そのままWeb文章を書くとき(企画提案書やプレゼン資料の作成のとき)に通用します。

論文は読者のために書くべきもので,著者の思いをみたすために書くものではない.

理科系の作文技術 5 文の構造と文章の流れ より

答えを求めてアクセスしてくるお客様(読み手)は、『行間』は読みません。「この時の作者(書き手、Web制作者、ブロガー)の気持ちは?」何それです。

だからまず要点をまとめてタイトルに、書き出しは結論、次に理由と書いていきます。

数学力のある方なら容易に論理的な文章を書けるでしょう。ですが今ひとつ数学が苦手な私はそうはいきませんから、このような論文の書き方がとても役立ちます。

このブログも、クライアントへの企画提案書も下書きを書いて、文(センテンス)は無駄に長くなっていないか、 文と文、段落のつなぎはおかしくないか、あーじゃない、こーじゃないと時間をかけて書き上げます。

私の文章はまだまだな未熟な部分もあると思いますが、これまでの仕事における経験から、論理的な書き方を知っているだけでも強みになっているのではないかと思います。

そうそう、この本は文章を書くだけでなく話し方、とくに仕事場での「報連相」にも役立ちます。

以前、職場で後輩の男性がお客様から1本の電話を受けました。内容はちょっとした意見、要望だったのですが、担当者は不在、その上の管理者も外出中。そこで彼は外出中の管理者に電話しました。「お客様から電話があったのですが、電話に出るのが遅くなてしまってお客様が怒ってしまって」と。って、そこからかい!!

電話を終えた彼に私はすかさず話しました。「先にどうして欲しいのか言って、その後に理由を言う。順を追って話さなくていいから、レポートの書き方と一緒だから」と。

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