『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』を見て
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 3 暁の蜂起』を見た感想を簡単に。
第3話「暁の蜂起」はキャスバルがジオン自治共和国国防軍士官学校に入り、地球連邦軍の治安部隊に対してガルマを指揮官とした士官候補生が武装蜂起し勝利するまでのお話。
「戦いは非情さ」
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 3 暁の蜂起』を見ると、1st第5話『大気圏突入』でのシャアのセリフを思い起こします。
キシリア・ザビの手から逃れるために自分とよく似た人物を身代わりに仕立てるとき、キャスバルと正体を知った士官学校同期生を混乱の中で抹殺するとき、あまりにも冷酷で非情なキャスバル。
まさに『鬼子』です。
しかし彼にとって「僕とお前や、お母様や、みんなの敵だ。やっつけてやる」ための『戦い』なのだから、『鬼』にならざるを得ないのでしょう。
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さて、クラブエデンで行われた『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 2 哀しみのアルテイシア』のプレミアム上映会での安彦先生の言葉「ボーイズラブ」に期待して見たのですが、原作コミックの方がボーイズラブ色が強い印象。
連邦軍の治安部隊に対して武装蜂起する際に、緊張してベストのフックを留められないガルマとそれを手伝うシャアのやりとりが原作よりあっさりしていて、少々物足りない感じがしないではないかなぁと思いました。
寮の机で勉強しながらそのまま寝てしまったガルマにガウンをかけてやるシーンは、キャスバルのお兄ちゃん属性が全開で可愛いです。
ダイクンの長子、ザビ家の末弟という立場でなかったらほんとうに良い友人になれたのでしょうね。