危険を回避するためにアクセルを踏み込まなくてはならないことがある
高速道路のトンネルの滑落事故で、アクセルを踏み込めたため生還できたインプレッサの運転手さんの話をニュースで知って、インプ乗りだからとっさにアクセルを踏めたんだろうな、とっさにアクセルを踏めてもうちのヴィッツだったらムリだななどと考えながら、昔ラジオで聞いた言葉を思い出しました。
『危険を回避するためにアクセルを踏み込まなくてはならないことがある』
その昔、車を運転しながら聞いていたラジオでレーサーが言った言葉です。
F1の中嶋悟さんだったか、リスナーの『道路は制限速度があるんだから、車は制限速度までしか出ないようにすれば事故もないのに』といったような声に『危険を回避するためにアクセルを踏み込まなくてはならないことがある』と返したのです。
その時はピンときませんでいたが、ジムカーナを下手なりに楽しんではじめて『危険を回避するためにアクセルを踏まなければならないことがある』と理解しました。
とっさの時にそれが出来るか、ブレーキなのかアクセルなのか瞬時に体が動くかどうかは経験次第、どれだけ車の挙動を体で分かっているかなんでしょうけど。
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常々、運転免許証の更新のときには危険回避講習を受けなければならないようにすれば良いのにと考えています。
今はどうか知りませんが、私が教習所に通っていたときに危険回避の講習を受けました。直線で急ブレーキを踏むだけの。
そんなんじゃぁ役にたたないの!
以前BCCの『Top Gear』を見ていて驚いたと同時に関心したのは、フィンランドでは免許証の取得は大変難しく3年もかかり、教習中にスラロームや超ウェットの路面を走らされたりすること。フィンランドは山道も多いですし冬は路面が凍ってツルツルになるでしょうから、免許取得後に困らないため事故らないためですね。そりゃF1やらラリーやらにはフィンランド出身のレーサーが多いわけです。
そこまでのことをしろとは言いませんが、急ブレーキと合わせてせめてスラロームぐらいはやって欲しい。ブレーキを踏まなければ曲がれないこと、ブレーキを踏んだらすっ飛んでスピンすること、アクセルを踏み込まなければならないことなど、教習所であれば安全に体験できます。もしもの時に体験したとしないとでは違うと思います。
そうすれば、AT車のアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故も無くせるんじゃないでしょうか。